空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

The Clear Stream

Burgmüller 25 Progressive Pieces の7曲目。

ここまで1週間に1曲のペースで通して弾けるようにしてきた。毎回壁だと思っていた曲も、構造に分解すると単純なものが多かった。しかしこれは本当の壁。176 bpm で三連符が続く。前半は 0.11 秒に1音、後半は 0.17 秒に1音、よどみなく流れなければならない(無理!)。付属の CD の演奏は完璧で、清らかな水面の波紋が想起されるほどに滑らか。全部で24小節なので、テンポどおりに弾くと54秒で演奏が終わる。CD はほぼぴったり54秒。これはハノン方式で、確実に弾けるテンポを見つけて時間をかけて完成に持っていくしかなさそう。

  • 前半左手は G B の繰り返し。
  • 前半の三連符は、最初の音が旋律で、続く2音は装飾だと思って弾くと解説されていたが、2番目の音を軸にしたほうが綺麗に響いた。三連符の3音でハーモニーになっていることを頭の片隅に置く
  • 停滞→遷移の繰り返しの構造を理解すると、最初の8小節の指の形は3章節ぶんのヴァリエーションしかない
  • 1オクターブ下への遷移は自然にできるが、上への遷移がぎこちなくなってしまう。上への遷移の場合、三連符の最後の音が、次の三連符の最初の音になっているので、三連符の最初の音を弾き終わったら右手と右の1番の指は次の三連符を引く準備に入るために並行移動を開始する。三連符の最後の音を2番の指で引き終わるときには既にその場所に1番の指が準備できているようにするとスムーズにつながる。
  • 後半も、二連の8分音符は最初の音が旋律で、2番目の音符はずっと A。左手のベース音と、最初の音のカップリングを考えながら弾く

ピアニストのしもんさんの動画を参考にゆっくり練習。これに限らず、どの動画も示唆に富んでいてためになる。ピアノを「歌わせる」という感覚を頭の片隅に入れておくと、音質が本当に変わるのでおすすめ。

https://youtu.be/0AtX5uQI0Rc

ついでにもうひとつ、個人的におすすめなのが、ピアニストの森本麻衣さんのチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCM8GvC0PNfzPF5k50Fw-5XA

部活の先生のような雰囲気がある。何をするべきなのか、ポイントがロジカルで分かりやすい。それぞれの簡略化されたアドバイスは、それに続くスキルを習得するための入り口に立たせてもらうためのものなので、アドバイスをする際に捨象された部分を、練習する中で発見して付け加えていくような使い方をするとよいのではないかと思う。

ネットの発達で趣味の世界はずっと豊かになっていて、楽譜の解説などは以下のサイトでも読むことが出来る。

enc.piano.or.jp

これを1分以内に弾き終わるのをゴールに設定している。今のところは 104 bpm くらいが限界…。

2021/2/15 追記

驚くことに 176bpm で弾けるようになりしばらくたった半年後、18の練習曲の「Confidence」の譜読み中に、三連符の最初にヒゲが生えているのを発見した。よく見たら「Clear Stream」の三連符のいくつかも、最初の1音が四分音符だったので、修正して練習し直している。録音の音により近づいたので、これは嬉しい発見だった。