空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

2009-01-01から1年間の記事一覧

etolisp 進捗 (33) 〜 継続について考えてみる

「なんでも継続」というテキストを読んで,継続について考えてみた。メモ代わりに文章化してみる。 ぶっ飛んだ理解 プログラミングにでてくる継続の概念が難しく感じるのは,私が馴染んでいるようなC/C++のような言語から見ると,継続は言語のランタイムによ…

etolisp 進捗 (32) 〜 GCの改良と高速化!

徒然なるままにetolispをいじってみた。そのむかし,etolispにGC(ガーベージコレクタ)を組み込むにあたってCodeProjectでたまたま見つけたサンプルコードを参考にしたのだが,思えばこれが悪い出発点だったのかもしれない(評価は4.5ポイントと高いが…)。…

PowerBookG4の分解Tips

週末,twitterでわんわん騒いでた件。つい最近もiPhoneに水をこぼして,乾かしたりとかしてたわけですが,今回はPowerBookにコーラをこぼされてしまいました。特に水の浸入しやすいポート周りを中心に横からアタックされ,即死状態でした。直ぐに電池を抜き…

油断も隙もない

また,お金絡みで,問題が起こる。AUTOPAYの設定をしているにも関わらず,2月分のTIME WARNERケーブルの支払い請求額が来た。AUTOPAYに設定しているから,黙っていたらたぶん1週間後に勝手に払わされることになる。支払いの履歴を見ると,ひと月ごとに定額を…

Robotics Research - Day 3

今日は,物理演算の整合性と,制御のチェックを行った。新しくステッピングモータのシミュレーションを組み込んで,ようやくロボットの制御を模倣することができるようになった。今日の実験は単純で,初期状態の配位を覚えておき,外部からの力(重力や撃力…

Robotics Research - Day 2

モーターをもう1つ追加。現実の物理条件に合わせるという意味でも,物理量が発散するのを抑えるという意味でも,リミッタを付けないといかんなと実感した次第。計算の精度を向上させたので,結構長い間,対称的な動きを保っている。昨日,考案した Motion BM…

Robotics Research - Day 1

個人的な経験として,衝撃の吸収であったり,バランスの微調整であったり「足首」というのは,人が2本足で行動する上で,非常に重要な役割を果たしている,という考察に基づき,フシを2つ足してみた。次に,何か自分で動くための動力がなければ始まらない。…

Robotics Research - Day 0

面白いアイデアが浮かんだので,余暇にロボットの研究を開始した。まずはロボットの世界の物理法則からプログラムする。私の興味は,主に制御の方にあり,どんな環境でも適応して作動する人工知能を作成するのが究極の目標である。したがって,シミュレータ…

自伝ドクター苫米地 脳の履歴書

記録によると,id:xoinu:20081227 にて発見して以来,ウォッチし続けていたが,この度,半生を綴った自伝を地元の書店で入手。これは期待以上に面白かった。いつか会ってみたい。よく分からない業界のコネクションや,なぜキューバのネタがブログに上がるの…

ユーザーイリュージョン―意識という幻想

5年以上も積ん読状態で,アメリカに渡ったり,それから何度も引っ越したりしたが,それでも古本屋に引き渡されることもなく,一緒に旅をしてきた本。ようやく機が熟したので,読んでみた。「意識は無意識から創り出される幻想である」という主題を,広範囲な…

続・Base64 encoding/decoding (in C)

C++

id:xoinu:20090727 では,C++の標準ストリームのstreambufを拡張してストリームフィルタを作成してみた。これをCで書くとどうなるだろう。残念ながら,ANSI Cには無いけれど,BSD系の標準I/Oライブラリに funopen というのがあって,これを使うと,FILE*を拡…

Base64 encoding/decoding filter

C++

「iostreamの拡張」を見てたら,自分でも何か書きたくなったので「Base64 - Wikipedia」を参考にしながら,Base64にエンコード/デコードするC++のストリームフィルタを作ってみた。使い方は簡単。base64_(en|de)code_filter を,(出力先|入力元)の stream …

売国者たちの末路

売国者たちの末路作者: 副島隆彦,植草一秀出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2009/06/23メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 76回この商品を含むブログ (27件) を見る久々に本の紹介。とにかく,多くの人に読んでもらいたい本である。植草先生は正義の人だが…

Cでオブジェクト指向フレームワークを作る (3) 〜 C言語によるオブジェクト記述法「C~(シー・チルダ)」(原理編)

C++

id:xoinu:20090507,id:xoinu:20090509,id:xoinu:20090511,に続いて,いよいよオブジェクト指向の記述を実践してみようと思います。オブジェクト指向とは何かについては,Wikipediaを引いておきます。ここでは特徴として ポリモフィズム (多態性、多相性) …

多重継承,仮想継承使ってますか?

C++

以前も触れたことのあるGoogle C++ スタイルガイドをまた読み直してみた。例外禁止,実行時型情報禁止,ストリーム禁止(ログ以外)とかは,かなり賛成。*1実装の多重継承については賛否両論あると思うが,Javaが基盤言語の1つとして選ばれているからには,…

Webアプリ熱再発

過去の記事を振り返ると,かつてAjaxという用語が一世を風靡したころ,Webアプリについて色々調べていたようだ。id:xoinu:20061021 あたりに作ったアプリは私のLaptopでまだ動いている。もうそろそろ3年か…(遠い目)。Google I/O というイベントが,最近あ…

C++0x について

C++

C++0xの拡張については,小手先の改良が多くて戸惑うところが多い。型推論とか,コードを逆に読みにくくしないかと心配してしまう。お腹いっぱいなところに,さらにいろんな概念がてんこもりって感じ。C++は,例外処理とテンプレートを無くせば,かなりいい…

デンマホウビウ

よく利用する近所のベトナム系のスーパーで見つけた逸品。稀に見るアジアンクオリティ。英語も日本語も,そもそも機能説明も,突っ込みどころが多すぎる。水ディスペンサーに3つの方法があるのはオーバースペックではないか。「クルリと360°回転するので」な…

Linux カーネル コーディング規約

C++

C言語について知るためにLinuxのコーディング規約を読んでみた。百戦錬磨のハッカーの主張とあって,なるほどなぁと思うところが多い。K&Rをリスペクトしているところも,流石だと思う。やっぱりCだったらK&R,C++だったらD&Eとかプログラミング言語C++に従…

第4のメモリ管理方法 〜 AutoReleasePool

C++

C++では生ポインタなんか使わず,shared_ptr などのスマートポインタを使いなさいというのが,ごく一般的に言われることだと思う*1。JavaやC#などのもう少し先進的な言語にのめり込んで,かつGCの効率の良さを主張する人々は,ガーベージコレクタ(ガベコレ…

Cでオブジェクト指向フレームワークを作る (2):例外処理の準備

C++

オブジェクト指向とはあまり関係ないけど,例外処理について考えてみた。CとC++の決定的な違いの1つが,例外処理のやり方。Cの場合は,基本的に関数の返り値を使うか,静的なエラーバッファの情報を使うか,あるいはその両者の組み合わせを利用する。C++はそ…

Cでオブジェクト指向フレームワークを作る (1):ポインタの準備

C++

よく,解説記事などで,オブジェクト指向の三本柱は「継承,カプセル化,多態」なのだとか言われている。そのうちの1つ,多態を上手く扱うためにC++にあって,Cに無い機能が,ユーザー定義型の暗黙の型変換である。地味だけど重要な機能である。どういうこと…

Cでオブジェクト指向フレームワークを作る (0)

C++

…という試みをすると,多くの人にとって,結局「C++って便利だね」というオチになりそうな気もするが,思考実験として取り組んでみようと思う。 Cで実現する「ぷちオブジェクト指向」 Cによるオブジェクト指向'風'プログラミング Cによるオブジェクト指向の…

復活

しばらく公私ともに忙しくして更新できなかったが,最近ようやく落ち着いてきたので更新を再開しようと思う。いつの間にか29歳。いよいよ30歳までのカウントダウンが始まってしまった。今感じているのは,幼い頃にぼんやりと夢に描いていた夢が,よくも悪く…

謹賀新年