空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

Sorrow

Burgmüller 25 Progressive Pieces, Op. 100 の 16 曲目。たった1ページの小品。Farewell からの世界観を引きずっている。Ballade と同様、左手の旋律がフィーチャされていて、今回はさらに黒鍵も入る。左手の強化目的の曲なのだと思われる(このへんが Progressive だね)。前半、後半を1日ずつやって、週の残りはひたすら強化練習に励む。ここまで15曲練習してきたら、そういうやり方が出来るようになっているはず。

と、思ったが、弾いてみてこの曲の仕掛けに気づいた。

  • ペダルの指示がより細かい。四分音符1音ごとにペダルの指示。足まで集中する演奏能力を獲得することが求められる
  • 左手の旋律(というか装飾つきの伴奏)の指の動きに加えて、ペダルも入ってくる。ペダルを踏むと音が足し合わされるため、ペダルなしのときよりもさらに小さい音で弾かなければならない。つまり、左手で高速、正確、小音量の音を鳴らし続けなければならない。8曲目の Gracefulness の後半と同様、左手の強化が必要
  • 音量の指示が p と f と sf のみ、間のクレッシェンド、デクレッシェンドの表現力が問われている。八分音符の3音または4音でクレッシェンドとデクレッシェンドが完結しているところが4箇所ある。ここのこだわりは是非再現したいと思った

この曲は(未だに練習している)7曲目の The Clear Stream と同じで、弾きこめば弾きこむほど美しくなっていく奥深い曲。年末までには綺麗に弾けるようになりたい。