空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

The Chase

Burgmüller 25 Progressive Pieces の9曲目。3ページもある。ただ、A イントロ、B メインテーマ、C 短調1、D 短調2と分けて考えると A→B→C→B→D→B→A という構造になっているので、実質覚えるフレーズは4つだけである。

この楽譜を練習する前だったら、自分が弾けることを想像することも難しかったけれど、これまでの曲での経験を踏まえて楽譜をみると「読める!読めるぞ!」というムスカ大佐の気持ち。和音もリズムも単純。ただ音符の上下の幅が広い。1と3の指で5度離れたミとドを押さえる指示などもあるし、子供には難しそう。そのぶん、指の動きがダイナミックなのでしっかり引けると様になる。

今まで小さくコロコロリンと弾いてきたところで、Gracefulness、The Chase と、少しずつその制約を開放しつつある。

  • 198 bpm で1オクターブ離れた八分音符をスタッカートで弾く。最初は f、次は p。これは、最初の Imitating hunting horns の指示に続いて (echos) とあるので、p は山びこの反響を表現しているようだ。相当繊細に弾かないと表現できない
  • 原曲の速度で弾けるようになるには相当かかる
  • ハ長調の単純なフレーズの繰り返しなので、逆に聞かせる曲にするのが難しい
  • イ短調の中間部をつなげてひとつの曲にパッケージするのも表現力を必要とする作業なので、しっかり弾けるようになってから完成までにさらに時間がかかりそうな予感
  • 1オクターブ離れたスタッカートの付いた8分音符を連打するときに、離れているからといって、鍵盤の遠くから「バシッ!」と叩くような弾き方にならないように気をつける。左手の和音も結構飛ぶが、指番号の指示を参考に「ジャーン、ジャーン、ジャーン」と離れ離れに弾かないように気をつける。カタカナで言うと「ジャーャジャーャジャーャ」という風にCDの音源では聴こえる。力の加減が難しい。