空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

The Gypsies

Burgmüller 18 Characteristic Studies Opus 109 の4曲目。難しい。25の練習曲で初めて「Austrian Dance」を弾いたときに、体の中にないリズムに戸惑った(しかし今では最も得意な曲の一つになった)のと同じように、この曲もまた自分の体内に記憶されていない音楽のように感じる。楽譜としてみた時も、5線の外側を和音が攻めてきて、今まで培った譜読みのスキルが通用しない。ハ短調で♭も多めである。おまけにスタッカート、アクセントの指示が今以上に細かく、左右の指で指示が異なるところもあり、かつそれが楽曲の響きに大きく影響する。

最後の最後に最低音のドのオクターブを ppp ピアニッシシモで押さえて終わるという、今までにない雰囲気のある曲である。録音で聞くと地味だけど、弾いてみると、指の大きく素早い動きに加えて、奥行きのある表現を必要とする細かい指示があって、一月練習したけどまだ満足に弾けない。でも、それだけ攻略しがいのある曲であると思う。攻略というと語弊があるかもしれない。自分ものにできた時、より大きな達成感が得られる曲というべきか。

地味に足踏みをして着実に練習。