空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

超・格差社会アメリカの真実

たぶん,アメリカに住んでいなかったら興味も持たなかったであろう一冊。エコノミストらしく,格差について数値的なデータがまとめられている。続いてその数値が意味する者は何なのか,アメリカの国の成り立ちまで遡って説明してある。何か教養が身に付いた感。

どこの組織にも「早い者勝ち」「やったもん勝ち」のポジションはあるから,格差があると聞いて,その成り立ちを知っても,特に驚くべきロジックが隠されているわけではなかった。ただ格差の大きさと有効期間を,ひとりの人間の人生の範囲内で語ろうとすると,ときどき不条理に見えてしまうという気持ちはある。

まあこう思えるのも,この本を読んだ前提があるからなので,とにかく「真実」を知ることができて良かった。

それをどのように是正することが「正しい」のか,その答を見つけることは本当に難しい。答を見つけられる人は,神に近いと思う。

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実