空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

Confidence

Burgmüller 18 Characteristic Studies Opus 109 の1曲目。新たな旅の始まりである。日本では「18の性格的な練習曲」として翻訳されているが、一体「性格的」とはなんぞやである。「特徴的な」と言ったほうがより正確だと思われる。楽譜は装丁が綺麗という理由で、前回と同様 Alfred Masterwork Library から。

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レベルとしてはツェルニーの30番程度だそうである。ツェルニーは音楽というよりも「修行」と言ったほうが相応しい感じの内容であるのに対して、Burgmüllerは、音楽的に弾いていて楽しい。一方で、左手の強化があまりできないというコメントもある。

ハノンとスケールの練習も地道に続けており、指の訓練はそちらでまかなうとして、目下の一番の興味は譜読みのスピード向上と、鍵盤のブラインドタッチ力の向上である。それは「音楽の速度以上の速さで譜面が読めて正しいキーが押せれば、初見で色々な曲が高速で習得できるようになるのでは」という単純な発想に基づいている。数十年クラシックを聴き続けた音の記憶を頼りに演奏に味を付けるのは、その域に達した後にとっておいたほうが、長い目で見たら多くの音楽を愉しめるのではないかと考えている。

かくして、今の実力で演奏できて、音楽的に面白くて、ちょうどいい長さの曲集ということで、25の練習曲の続編にたどり着いたのであった。

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一曲目のタイトルは「Confidence」日本語のタイトルは「内緒話」。ひそひそ楽しそうにおしゃべりしている様子が浮かぶような綺麗な曲である。基本全て三連符で、最初の一音が四分音符になっていたり、なかったり。

52BPMの三連符をリアルタイムで処理するぞ!ぐぬぬ

と、もがいて2週間ほど練習したら、暗譜してしまった。ただ、それでも52BPMで楽譜どおりに弾けるようにはならず、譜読み以外の処理、特に両手の指を指定の鍵盤に移動する速度も足りないことが分かった。

つづく