気質 (1)
本日、学科長に直々に単位について御指導いただいた。 自己認識では「低空飛行」ではあるものの、まだまだ海面からの距離にある程度の余裕を感じていた。 しかし、僕の成績を眺め、先生は一言
「なんじゃこりゃ、君はだめだな」
思わず「えっ」と聞き直してしまった。何がダメなんですか、人間的にですか、それとも進級ですか、 そりゃ人間的にはどうか知りませんが昼食会は結局でなかったし、ガイダンスのアンケートでは、 「将来の夢:億万長者」とか「30才までに10億稼ぐ」とか何か適当なことを書いたかもしれんが、 頭の計算によれば進学はまだまだ可能なはず……。 結局来週の月曜日に進路指導の先生と打ち合わせをすることになったが、 そのときさらに学科長の修飾子が気になって仕方なかった。
『私には手に追えないから』
某先生と相談だな、、、と。ありゃりゃりゃ、工学部って教養に比べると厳しいんだね。 それでも少しは相手にしてくれるというか、相談会を開いてくれるという親密さが、 少しは好きだったりするから、自分とは読めない人間である。 ともあれ本日の出来事で少しは単位について真面目に考える切っ掛けができたので、 こちょこちょと便利なアプリケーションを作成した。 参照してみるのも一興かと。
言い訳がましいが、今学期のやる気は大学生活始まって以来の値を示している。 何の目標も持てなかった駒場と、進振を経て、嗅覚を頼りにやってきた物理工学科であったが、 最近ようやく興味の持てる講議が増えてきた。 というか興味の対象として見られる程の背景知識をようやく手に入れた感じがする。 それはいろいろな方面から吸収した経験や知識を混ぜ合わせて考え出した結果だ。 本郷に進学してから、昔のバイト友達の会社の立ち上げを手伝った経験はとても良かったと思う。 僕は傍らで眺めていただけだけど、お金を稼ぐこととか、勉強をすることとか、 自分が一番やりたいことは何なのかとか、辿り着きたい場所はどこなのかとか、 それって一番基本的で決して答えは出ないんだけど。