BMW X3 (F25) O2センサ(Bank 1)の交換
※免責:本エントリは素人の車いじり日記であり、これを真似して生じた一切の損害については責任を負いません。
しばらく前から気になっていたエンジンの警告ランプ。Scan Tool で調べてみたら Bank 1 の排気 O2 センサから異常値が出ている。念のため排気漏れなどがないことを確認したあと、センサの故障を疑って交換することにした。ディーラの見積もりは$700で、検査だけで$200くらいかかるので、思い立って自分で交換することにした。幸運なことに Bank 1(フロント側の1,2,3シリンダからの排気)のセンサはクリアランスも大きくて一番作業がしやすかった。
必要工具
- 5mm の六角レンチ(エンジンカバーを外すよう)
- Oxygen Sensor Socket(22mm)色々調べたところ、こういうスリットが入っている開放型の専用ソケットが万能っぽい。ただしオフセットがあるので、トルクを正確に測ることが難しいため、完璧主義者 or プロ向きではないかも。
- ソケットを使うためのラチェットレンチ(トルクはスパークプラグと大体同じ。手で感覚がつかめない場合はトルクレンチも必要かも)
- 結束バンドを切るためのニッパー
交換パーツ
- Oxygen Sensor(11-78-7-589-138)rmeuropean.com で注文($100くらい)。今回初めて使ってみたけど、サイトもしっかりしていて、発送も早くて正確だった(n=1)。BOSCHのパーツにはネジに焼付き防止のグリスが予め塗布されている。何という親切設計!
- 結束バンド(太め)
概要
※整備状況や微妙なリビジョンの差により、ハーネスの固定のされ方に違いあることがあるので、必ずしも同じようにはできないかもしれません
素人におススメする手順は以下の通り
- 整備前に要所の写真を撮っておく。いつでもやり直せるようにするためと、最後に組み付けるときのため
- Oxygen Sensor を緩めてみる。自分の力で安全に緩めることができなそうだったらあきらめてディーラーへ
- ケーブルをたどって、コネクタを探す。場合によっては覆いかぶさっているハーネスをよけるために他のコネクタを外す必要があることもある。私の場合は、+極の太いケーブルをシートメタルのマウントから2箇所、手で外してクリアランスを作る必要があった。取り出して緩めてみる(後述)。かなり奥にあるので、安全にリーチできなかったらあきらめてディーラーへ
- Oxygen Sensor の Bank 1(黒っぽいグレー)と Bank 2(白っぽいグレー)のケーブルがそのほかのハーネスに結束バンドで固定されている場所が1つある。これを切る。リーチできなかったり、うまく切る勇気がなかったらあきらめてディーラへ
…という感じで、いつでもプロジェクトをベイルアウトできるように慎重に進めるのが空想猫流。以上の確認が取れたら、ほぼ問題なくプロジェクトは遂行できるはずなので、いよいよ本番である。手順としては
- コネクタを取り出して緩める(整備中にゴミとかが入ると地味にいやなので、まだ抜かない)
- 結束バンドの除去(下準備で完了済み)
- マウント、マウント2、マウント3の順番でケーブルを取り外す。マウント3だけ、ケーブルのほうにクリップが付いてくる
- コネクタを抜いて、ケーブルを取り出す
- Oxygen Sensor を取り出す
- 古い Oxygen Sensor のケーブルについてくるクリップを、新しい Oxygen Sensor に移植
- 逆の手順で組み付ける
とこんな感じ。作業時間は45分くらい。電装系はとにかくじっくり、ゆっくり、力を掛けずに時間を掛けて、あとは感電に注意すれば基本的にはプラグの抜き差しだけなので素人にも扱いやすいのではないかと思う。
参考にしたのはこの動画。コネクタを外すところだけはショートカットした。
https://www.youtube.com/watch?v=H3XNLqkE0Sk