etolisp 今後の開発方針
ANSI Common LISP (Prentice Hall Series in Artificial Intelligence) を読みながらノリで書き始めた Lisp インタプリタ etolisp も,関数,マクロ,ローカル変数,ブロックやその他の制御が出来るようになり,原理的に興味があった部分については,大体実装できた。Common Lisp Hyper Spec によると,Common Lisp には 978 の external symbol があるらしい。etolisp は今んとこ 60 個くらい。
このままでは埒があかないので,大人数で寄ってたかって,スケーラブルな開発が可能になるように,ソースコードやプロジェクトの整理,開発者向けチュートリアルを作ろうと思う。公開のめどはまだ立っていない。
今のところは,自分が趣味で書いて,趣味で読むためのドキュメントだけど,そうであっても,自分の作ったソフトウェアのドキュメントを書くというのは,実はソースコードを書くのと同じくらい,創造的で楽しい仕事だ。ちょうどロンブンを書くのに似ていると思う。
Lisp のインタプリタを作ってみた教訓としては,悲しいかな「インタプリタを作ったからといって,Lisp が書けるようになるわけではない」ってことだ。アメリカに住んでるからって一年で英語がペラペラになるわけないってのと同じ理屈である。どちらも習得するには,腰を据えて勉強するか,日常生活で使わないとダメなようだ。つまりどちらも「その言語で思考」する習慣をつけないといけない。
言語習得に王道なし。