空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

この前,道ばたで 1 セントコインを拾った同僚に,「 1 セントを拾い上げるエネルギーを摂取するためには 1 セント以上かかるから,拾い上げない方が実は得なんだよ。知ってた?」と,ネットで仕入れたネタを披露する。すかさず同僚,「僕はダイエットに無駄なエネルギーを消費している,この行為によって,ダイエットも出来てお金もゲットできているのだから,いいじゃないか」と。確かにおっしゃる通りだなと反省。この受け売り,殆どの現代人には通用しないことが判明。ヨワヨワであった。
このヨワさ,何かに似ていると思って考えていたら,思い出した。
幼稚園か小学生の頃,人差し指で鼻の穴を掘り,連続した動きの中で,そのまま中指を舐め,「あたかも,今掘った指を舐める」かのような仕草をし,「でも実は舐めていない」というトリックをもって,相手を驚かせようとする試みがあった。そこには重大な欠点があって「で,その掘った人差し指はどうするの?」と言われると,答えに窮してしまうのであった。そこでジ・エンドなのであった。
この話から,無理矢理教訓を導き出すとすれば,物事を論じたり,問題を解決する際には,常に大きな視野で全体を見渡し,前提となっている根本的な原理原則を見極めることが必要で,それを見失うと,恐ろしいくらい無惨に足下をすくわれることがある,ということである。