空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

UMLモデリングのエッセンス

UML モデリングのエッセンス 第3版 (Object Oriented SELECTION) UML Distilled: A Brief Guide to the Standard Object Modeling Language (Addison-Wesley Object Technology Series)
最近,会社の先輩に勧められて読んでみた。著者の実践経験から導きだされたエッセンスが凝縮されており,単なる解説書/入門書というよりは「虎の巻」と言った方が適切かも知れない。

集約には,厳密には関連以上の意味はありません。そのため,ダイアグラムでは集約を無視することをお勧めします。(p.68,l.16)

のように,ざっくりと断言してくれるところが有り難い。これからは「『属性』として書くべきか『コンポジション』として書くべきか」とか「『関連』っていつ使えばいいんだ?」などと悩まなくてよくなった。これで記号の意味を羅列しているだけの本を読んで身につけた「なんちゃってUML 」から一歩先に進めそうだ。
UML2.0にも対応済み(いちおう)。そして「エッセンス」と称するだけあって,あまり使う機会のない図に関してはざっくりと割愛してある点も優しい(たった1ページしかない図もある…)。というわけでおすすめの一冊です。