iPhone 購入のヨカン
会社からの携帯電話支給が止まった。私用以外で携帯電話を使ったことがなかったから,切られて当たり前の話ではある。そろそろ手取り足取りの過保護から独り立ちしなさいということか。
アメリカに来てからコミュニケーションはほとんどSkypeかチャット。携帯なんて一週間のうち三日くらいは電源が切れたまま,という扱いだったから,元々必要としてなかったのだけれど「携帯持ってません」というのもいかがなものか。
前まで使っていたのはLGの一番安い携帯。唯一気に入っていたのはMSN Messengerが使えることだった(一時間に一回程度,電源が落ちる糞アプリだが)が,それ以外は1998年に初めて自分で買った携帯電話の方が,余程優れていた。どうせ買うなら iPhone か Windows Mobile 6 搭載の Smartphone もいいかなぁと思って,実際に触ってきた。
スペック的にもコストパフォーマンス的にも Windows Mobile のほうが勝っていて,GPSに3メガピクセルのカメラ付きで$250くらい。それに対して iPhone は$400。そんなわけで,お店にいくまでは Windows Mobile にほぼ8割がた決まっていたはずだった。しかし実際には,Windows Mobile を使う場合はインターネット込みの基本使用料に加えてGPS使用量(そんなものがあるのが驚きだ)を含めると月額$110にもなる点,GPSの利用がアメリカ国内に限定される点などから,あまり私の個人ユースには向いていないことに気付く(OutlookやOfficeなどが付いてくるけど,それらは,そもそもデスクトップマシンにも入れてないし・笑)。
それに較べると,iPhone の月額$60のプランはかなり魅力的。最も気にしていた描画速度とタッチパッドの操作感も,思ったより全然よかった。なにより,普通の電話と比べると「5年先の未来からきました」と言われても納得するくらい,綺麗なのだ。user interface の質も断然良い。
WebベースのAPIのデザインも,トレンドに則っている感があるし,Native API も来年2月には公開予定だ。どちらかというと次世代 iPhone 待ちの状況で,しかも年末商戦も近く,買い時ではないかも知れないが,今回は「必要に迫られて」買ってしまいそう。(その『必要』ならアマゾンで $0 で買えるという指摘はさておき)