空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

Short Trip

週末はSan Joseまで往復1000マイル強のドライブ。
元々は近所の銀行で小切手を換金してからfreewayに乗って買い物に出かける予定だったのだが,頭の中であれこれ考え事をしていたら順序が狂って先にfreewayに乗ってしまい,そこから僕の中で何かが変わった。買い物の予定を,前々から計画していた北方遠征に変更。午後13時頃に出発し,FWY101を北上。San Jose についたときには18:00を回っていた。カタコトの英語で近くのモーテルに宿泊。
翌日,San Joseのダウンタウンの中心部にあるAdobe本社ビル,それとは対照的に郊外にあるCupatinoのApple Computerの本社を視察(外を眺めただけ)。市内は小雨がぱらつき,しっとりとした空気と森の香りがただよっていた。単なるドライブだといっても,長い間,思いを馳せてきた起業の聖地にやってくると,流石に身が引き締まる思いがした。まずは敵情視察。奴ら同じ空気を吸ったというだけで,とりあえず今回は満足。近いうちにまたやって来ようと心に誓う。
ただ帰るだけでは詰まらないので,101を南下,152を東に向かい99を南下,Freznoから180を更に東に進み,Kings Canyon 国立公園と Sequoia 国立公園を通る。小さい頃に学研の「ひみつシリーズ」で知った世界最大の生物,ジャイアントセコイアの「シャーマン将軍の木」を見たり,インディアンの聖地「Moro Rock」に登ったり,思いつきの割には長年の夢をいくつも実現してしまった。セコイアの森は本当に感動的で,車を運転シートを一番前にずらし,フロントガラスに釘付けになるような形で車を運転する。いざ樹齢1000年を超える木々の間に挟まれると,何か偉大なものに抱かれているような,そんな気になってしまった。一人で行ったおかげで,自然とありのままの一対一の会話ができたことも良かった。久々にとてもピュアな感動を味わう。
偉大なる木々をリスペクトする気持から,「俺もセコイアを育ててやる!」と思い立ち,足下に沢山転がっていたセコイアぼっくりを採取*1。それをポッケに忍ばせる。二千年後を想像し,一人で勝手にグヒグヒと笑いが止まらない自分を発見し,一人で面白がる。頭の中で独善破滅運の五文字がちらつく。
惜しむらくはデジカメを持って行かなかったことだ。このことだけは,運転しながら頭の中で「あーもぅ馬鹿馬鹿馬鹿大馬鹿者ー」とぼやき続けたのだった。
帰りは99を南下し5を経由して405で自宅に戻る。途中 Bakersfield の友人Kと晩飯を食べた。

*1:国立公園内の植物を持ち帰っては行けません