空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

巻頭

今でも時折、自分を限られた能力と不完全さしかもたない人間と同一視することから解放されたように感じる時があるが、そのような瞬間は、自分が小さい惑星のある場所に立って、永遠なるもの、計り知れないものの美の、冷ややかながら深い意味を込めて移り変わる様を驚嘆の眼差しで凝視している姿を想像するのである。そこには生も死もなく、それらはとけ合って一つとなり、進化もなければ、行き着く果てもないのだ。ただあるのは、存在のみである。
───アルバート・アインシュタイン