空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

次の三年

8月は出荷もなく,大ボスを始め vacation をとる人が多く,マターリと時間が流れる。
働き始めて最初の二年は,とにかく自分の定義する「最高の職場環境」を求めて根回しをして,欲しいものを手に入れることができた。この一年は,これまで培ってきた「プログラム職人」としての知識と経験を総動員して,旧設計の悪いところや,組織での伝統を加味しつつ,塩加減に気をつけながら,柔軟な設計するってことを経験することができたと思う。
今までのところは,企画・設計・コーディング・テストを一通り自分でやってきた。でもここのところ思うのは,結局プログラミングの技術をいくら磨いたところで,せいぜい入社時の10倍,頑張っても20倍程度しか自分の生産能力を上げることって出来ないんじゃないかってこと。創造する力は,まだまだ伸びていきそうな反面。
恐らく自分のアイデアを形にして,満足のいく開発をするには,100倍くらいの開発力が必要になると思う。そういう力をどうやって得たらいいんだろう。
AI を作るとか,部隊を組織して,鍛え上げるしかないだろう。なかなか面白い野望だ。これがどう身を結ぶか分からないけど,いまこうしてアメリカにいるのもそうした企みの結果だった。何事もなせばなることを確信して,次の一手を打って出よう。
漠然としているけれど,次の三年はそういう「力」を身につけるために使いたいと思う。
何で今頃こんなことを思うのだろう。きっと,季節感のない California にいながらも,微かな節目を肌で感じているのだと思う。