空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

発音矯正 (2)

二週間空いてしまったが,二度目のプライベートレッスンを受ける。今日は母音「ア」の音と,子音の W を中心に鍛える。今日も,度肝を抜かれたと同時に,日本の英語教育とは何だったのか,考えさせられる。
例えば

hot, spot, modern, concert, watch, dark, want, father, common, problem, logical, office,not

を,日本語的に発音すると

ホット,スポット,モダン,コンサート,ウォッチ,...,コモン,プロブレム,ロジカル,オフィス,ノット

となるのだが,実は,これらはみんな /a/ の音なので,

ハット,スパット,マダン,カンサート,ワッチ,...,カマン,プラブレム,ラジカル,アフィス,ナット

と,口を開いて発音するのが正しい(カタカナなので,これが『正しい』わけではないが,こちらの方が,より近い)。
例によって,r の発音がまだだめなので,r とのコンビネーションでいくつか練習

earn - art - air - or - ear - hour

最初の earn に相当する「ア」の音はアゴを動かさないのが特徴。art の「ア」は口を大きく開く,んだけど,r の音が続いているので,ちゃんと舌を後ろに持っていかなければ行けない。これは明らかに直感に反する。それに関連して,flower という単語も,舌を上の歯に付けたと思いきや,口を開いて,その挙げ句 push lips forward して r の発音。全然のどかじゃない。
雑談で「surfboard を買った」という話をしたんだけども,このサーフボードという単語も,f の後に b が来るので,唇の動きがせわしなくなる…。
とにかく「喋る」という一見同じに見える行為でも,日本語と英語では,使う筋肉が全く違うんだというのを,また思い知る。
もう一つ,why,white などの wh 音について。アメリカでは wh の w に続く h は,もはや発音しないらしい。なので「ホワイト」ではなく「ワイト」,「ホワイ(why)」ではなく「ワイ」と言った方が,自然に聞こえるとのこと。アメリカ人が,KAWASAKI のバイクのことを「カワサーキー」という時の「ワ」を真似してみよう,あれだよ,と言われた。
全体的にまだまだ子音が弱すぎるので,恥ずかしがらずにあごを動かして喋る訓練を積まなければならないと感じた。
これは教わったことじゃないんだけど,さらに一つ。アメリカ人は ten を発音するときに,日本人が「テン」と言うとすれば,彼らは「テヘン」って言ってる気がする。語気つよ。イメージ的には常に「新橋ッ」みたいな語気で喋ってる気がする。