空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

iPhone に期待をよせる

Steve JobsiPhone のプレゼン(一時間半)を観る。Google,YAHOO!,Cingular の各社 CEO がお目見えするという豪華な顔ぶれの中で,Steve Jobs の語り方がいかに魅力的かが見て取れる。もはや神がかってるようにすらみえる。まさにカリスマである。

度肝を抜かれたのが,途中,スライドがフリーズして次の画面に進まなくなるというハプニングがあったところ。狼狽えるどころか,聴衆から小さな笑いを取り,空かさず時間稼ぎの Woz との昔話で場を和らげるという彼の機転の利かせ方と,あとは何か「どんな時でも Steve はクールじゃないはずがない」と信じ込まされてしまう存在感に圧倒されてしまった。

iPhone そのものはどうなのか。Steve マジックで 1.75 倍ほど過大評価している点を差し引いても

という点が魅力的である。あとは開発環境がどういう形で,どの程度提供されるかという点に注目していきたい。Mobile Cocoa みたいなのがあるのだろうか。そうでなくとも Widget の開発環境(Dashcode)は充実するだろう。Widget って Desktop PC には中途半端な機能だと思っていたが,「iPhone のための上位 API」という位置づけならば,非常に適材適所というか,収まりがよい気がしてきた。

個人的に残念なのは

  • GPS が内蔵されていない

という点である。だが,アメリカの都市部で Cingular の電波が届く範囲で,ナビゲーションの目的で GPS が必要になるケースはまずないし,それ以外の GPS を使ったアレゲなことは,既存の高精度かつ heavy-duty な GPS 専用デバイスを使った方がいいだろう。そう思えば,我慢できないこともない。あとは,これで VNC が使えれば,私はたぶん満足するだろう。

というわけで,真っ先に買ってしまいそうな予感。

この発表のインパクトの背景にあるものは何なのか,弾さんの視点が興味深い。