空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

寒沢渓谷〜水ヶ森線〜奥帯那山周辺

山梨の林道続き。本日は午後から雨が降るとの予報だったので13:00頃出発。荒川ダム(県道112号)から野猿谷林道を道なりに行き,北から水ヶ森線を下るルートだ。
最初のダートは野猿林道沿いの寒沢渓谷(N35°48′ E138°40′ 付近)。沢を流れる小さな川を思い切って渡ると1〜2km程度のピストン林道が続いている。何度も深さ20〜30cm程度の小川を横切ることになるが,危険はあまり感じない。渡り方にも2通りあって,1つはともかく目測で安全を判断して一気に勢いで乗り切る方法で,もう1つは足場となる石があればそれに足をついて慎重に渡るというものだ。後者が可能な場合はなるべく後者が無難だと思う。途中,直径30〜50cmの岩が転がる斜面を登らなければならないのが少し苦痛。愛車の足回りを信じて2足で一気に上り切った。景色はあまり良くないが最奥部まで上りきればそれなりに達成感はある。
2本目は荒川沿いの名もないピストン林道。草木が自分の背丈を超え始めたあたりで道が判別不能になり,さすがにU-turnする。
3本目は工事中の奥仙丈線。工事中行き止まり,と書いてあったがとりあえず進む。かなり舗装が進んでいたが,砂利道に変わって1km程度行ったところで本気ゲートが道を阻む。残念。クリスタルラインから奥仙丈線方向に右折した直後に荒川支線の入り口があり,そこを抜けると水ヶ森線に合流することを確認。
牧丘に入り,山梨の水源の森を眺めながらいよいよ水ヶ森線へ。しかし水ヶ森線は殆ど舗装が進んでいた。ツーリングマップルには7.7kmのダートとあるが実際は2〜3kmしかないのではないだろうか。
水ヶ森線を抜けた直後(南側ゲート)に「帯那山高原牧場」の看板があるが,この道(林道,というより廃道)はかなりキツい。路肩はしっかりしているので沢に落ちる心配はないが,浸食により40〜50cm程度の深さで道がえぐれている。その上草ボーボーなので,ふと「何か出そう」などと想像しようものなら,とたんに怖くなってしょうがない。一人林道ツーリングには強い精神力も必要なようだ。心の中では泣きそうになりながら,けれどもそれに勝る探究心で突き進むと,Y字路。こんな山奥で地図に乗っていないY字路…泣けてくる。くじけまいと思い,片方の道へ進むと風変わりなサイロのような塔のような建物があった。牧場の施設なのかなと思ったが,よく見るとアンテナ(みたいなもの)がついており,しかも色が微妙にメルヘンチックでどことなく宗教的なにおいがする。触らぬ神に祟りなし,とりあえずU-turn。Y字路のもう片方は行き止まり。とりあえず探検終了。気持ち悪いのでサッサカ走って帰る。ちょっと焦っていたらしく,一度,50cm程度の溝にはまってコケた。
この道は途中,奥帯那山山頂へ続く登山道と交差しており,ついでに奥帯那山山頂までバイクで上る。休牧中の牧場の道はおすすめではないが,牧場入口を少し下ったところから,山頂まで上るコースがあり,そこはなかなかおすすめできると思う。
途中でgekoの電池が切れる。残念でならない。ついでにデジカメの充電にも失敗していたらしく,途中で電池が切れる。今日のツーリング後半はややむなしいものがあった。帰りはホテル要害の上の方から積翠寺方面に下った。
以下注意点。水ヶ森線には一ツ木水ヶ森線という支線がのびているが,水ヶ森線からだとスキマの多いゲートなのでするすると脇を通り過ぎて中に入れる。調子に乗って進むと逆側の入り口に本気ゲートがあり,U-turnを余儀なくされる。このあたりは通行止め時期をちゃんと調べないとだめである(通年通行止めという説もある)。

後日談:僕が宗教関係の建物と見まごうたのはこの塔です,はは…(笑)。どうやらこの牧場はバブル期の遺物だったようですね。http://www.nonaka12.com/machi/part2/gotorindow.htm