空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

2021年の目標

前回の更新から一月以上空いてしまったけれど、相変わらず毎日ピアノの練習は続けられている。子供の頃から心残りであった「エリーゼのために」と「トルコ行進曲」をひとまず通して弾けるように練習しながら、25の練習曲以降の計画を考えていた。

エリーゼのために」は、自分でも驚いたけれど25の練習曲に向き合ったあとであれば3日位で弾けるようになった。大人の手と耳を使うと、子供の頃に比べたらチートレベルで弾けるようになる。ただその後の完成度を突き詰めると、どうもYouTubeに上がっているようなプロの演奏のようには行かない。主にはリズムと場面転換のスムースさが理想と程遠い。ただ「エリーゼのために」(を頑張って弾くの)は、初心者をアピールするようなもので披露するシチュエーションは極めて限られるため、そこまで熱意が湧かないのだった。

トルコ行進曲」は、中間部と、コーダで左手がこちょこちょ動くところを、リズムを維持したまま引き続けられないのと、トリルがうまく弾けないのが課題。レパートリーとして入れておきたいので毎日少しずつ練習している。トリルは専用の特訓が必要そう。これがちゃんと弾ければ、とりあえず「剣道初段」くらいのレベルなのではないだろうか(当方剣道4級)。

上記の曲に加えて、シューマンの「子供の情景」から「トロイメライ」を練習してみたが、耳で聴くのとは違い、今のレベルだとイメージ通りに全然弾けず、オクターブ以上開いたり、ペダルを踏まないと指が足りなくなる楽譜を今の譜読み技術で正しく弾けるかも不安なので、ひとまず据え置きにした。シューマンといえば、シューマン=リストの「献呈」は、目標の一つであるので、この挑戦は道のりの長さを知る上で良い経験となった。

さて、2021年の計画である。

順当に行くとツェルニー30番とかソナチネアルバムに進むのが王道で、ピアノの歴史を学んだり、その後に弾きたいベートーヴェンソナタを視野に入れると外せない。ただ下調べとして5番くらいまで弾いて退屈さに挫折すること間違いなしと判断した(というか挫折した)。単純に大人の趣味としてやるのはキツい。結局、満足度の高かったブルグミュラーの25番の続編、18の練習曲を地道に進めることにした。同時にハノンのPart IIのスケール、アルペジオ、トリルのメカニカルの練習をシステマティックにひたすら続ける。不思議なもので、メカニカルな部分は、一気には上達しないけれど、意識して継続すれば少しずつ確実に向上する事が半年の経験を通して分かったので、社会人の得意なPDCAを練習にフルに適用して行くことにする。

18の練習曲は、音楽的な部分も勿論あるのだけれど、同時にフォーカスしようと思っているのは、譜読みから打鍵までの処理速度を向上して、初見とまでは行かなくても、一曲を通して引けるようになるまでの時間を短縮するための練習。そのためにはある程度のブラインドタッチ能力と、相対的な音感、音階、和声の知識も必要になってくる。そういった諸々の武器を身につけるための一年としたい。