空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

金曜日: あいさつ

13ヶ月になったM氏が、幾つか言葉を使えるようになった。名詞はパパ、ダディ、ママ、K(長男)、グレッタ(人形の名前)、動詞は「open」をベイビーサインつきで使えるようになった。女の子らしく食べ物に目が無いので、主に食べ物を、ときどきおもちゃを開封してもらうときに使う。M氏はそれこそ6ヶ月くらいから、周囲のものを指差して「ウンニャ?(What is this?)」を繰り返していたので、理解できる単語数でいうとその10倍はあると思われる。家に帰ると「こんにちは」とあたまをぺこりと下げる。お絵かきも上手で、マグネット式のお絵かき道具にぐしゃぐしゃ書きをしては消し、喜びの拍手。外に出かけたいときには靴を用意して履こうとする。もしかして天才なんじゃないだろうかと思ってしまう。こういう瞬間はどんな親にもあるだろうけど、でも一歳そこそこでここまで出来てしまうのはなかなか大した者である。運動神経もよく、もう家の中を走り回っている。図体のでかかったK氏はまだ一人で立ち上がれなかったはず。

K氏には長男として、新たな土地で家族を導き、人柱となり、フロンティアを切り開く重要な役目を密かに負わせているのだが、その期待通りM氏にとってよい模範となってくれている。K氏の中では三ヶ国語が均等に母語として定着しつつある。これもまたハードルの高い環境である。地頭が強いのは分かっているけれど、最初の難関を越えて言語を習得し小学校に入るまで、まだまだ目が離せない。