空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

水曜日:記念日

f:id:xoinu:20140110165204j:plain
昼飯はお好み焼き。晩飯は大根と鶏のスープ。5年目の結婚記念日。年々、記念日のケーキが小さくなり、今年はついに直径が10cmを切る。

「このまま行くと数年後にはケーキ無くなりそうだねぇー」

という話になったが、深追いせずにうやむやにする。

一つ屋根の下で暮らし始めたときも、息子が生まれて初めて病院から家に持ち帰ったときも、最初は実感のない、おままごとのようで、吹けば簡単に飛んで無くなってしまうくらい脆いものに感じられた。本質的にはそこから何も変わっていないにもかかわらず、今は家族が常にそこにあって、これからもそこにあり続けるように感じてしまう。

本当はただ慣れただけど、いつの間にかそれが世界のあるべき形のように再定義される。人の意識や認識というのは、そういう心理的なプロセスの単なる繰り返しの中に閉じ込められた幻想なのだなと思った。