空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

復活

しばらく公私ともに忙しくして更新できなかったが,最近ようやく落ち着いてきたので更新を再開しようと思う。いつの間にか29歳。いよいよ30歳までのカウントダウンが始まってしまった。

今感じているのは,幼い頃にぼんやりと夢に描いていた夢が,よくも悪くもぼんやりと実現しているということだ。それは「日本という枠を超えて,世界をまたにかける」というものだ。とりあえず,太平洋とアジアをまたにかけたけど「またにかける」の定義もゴールも,始めからぼんやりとしていたんで,何かこう,達成感が乏しい。

それから「あらゆるものを大きな視野で見る」こと。確かに私の視野は広がったと思うし,色々なものが相対的な価値として見ることができるようになった。その反面,薄まってしまったものがあるとも感じている。その薄まったものは,感情に直結していて,ときどき苦痛であったり,論理的にものごとを解釈することを妨げたりしてきた。でも実は,苦痛のすぐそばには,キモチイイ部分があって,視野を拡げるという過程で,そいつに触りにくくなった気がする。

などと思う今日この頃です。

近況など

最近,他の部署から手の施しようのないくらい残念なC++の基盤ライブラリが送られてきて,C++にかなり凹み気味。1000万円クラスのエンジニアでも,C++は使いこなせない。さらにC++は駄目な設計を隠すのに十分なほど複雑な言語だということに気付きつつあります。

プリコンパイルヘッダを使っても,テンプレートによって,コンパイル時間がどんどん遅くなるし,型安全,静的なチェックがあってもテンプレートは結局マクロみたいなものだし,コンパイラがサポートし切れてないし,モジュールはでかくなるし,知らない間に思い基底クラスが差し込まれてアプリケーション全体が重くなったりするし,環境によっては例外処理を有効にするだけで10%くらい遅くなったりするし。それに,何故か作り直しの頻度と,その際のダメージ(余計な工数)はCで書いた時よりも多い気がするんだよね。これはまだ仮説なんだけど。

あと,C++はアプリケーション寄りのコードに使われるから,そもそもコードの寿命はそれほど長くならないと思っていたけど,設計寿命が短いのは,むしろ言語の性質なんじゃないかと思えてきた。これもまた仮説。

そんなわけで,最近はC++からCに(魂が)移行中です。void*かわいいよvoid*。