空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

ZeptoPad(フリー版)を使ってみた

id:shi3zさんのブログを読ませて頂いていて,ちょっと期待して触ってみた。厳しめに見て,☆3つくらい。

機能的には特徴の無いお絵描きソフトなので,勝負所はUIということになるだろう。僕がディレクターだったら,デザイナーには次の3点を要求すると思う。

1点目は,ポインタの位置。指でなぞった真下にペン先があると,描いている場所が目で見られなくてもどかしい。ただでさえ小さい画面なので,絵を描くならドット単位の精度でペンを入れたいんだけど,細いペンだと指先で隠れてしまって,どこを描いているのか分からないのだ。タッチスクリーンの入力=マウスポインタという変換は安直なのでは。オフセットを入れて,ペン先をちゃんと目で見られるようにしたら,もっと描きやすくなると思う。

2点目は,画面のデザイン。「時間」はこのアプリケーションのキーコンセプトではないはずだから,時計とカレンダーを画面上に配置する必要はないと思う。画面上部のボタン群は,頑張って無くして欲しい。下のボタン群も,常時表示させない仕掛けを作って欲しい。

3点目は,UIの統一性。ボタンのデザインがAquaじゃないので,このアプリだけ,なんかヨソモノっぽい感じがする。細かいところではテキスト入力の決定が「Back」ボタンというのも,少し不自然で,ユーザのクリアな思考を阻害してしまうと思う。不自然さはユーザに閾下のストレスを与えてしまう。

慣れれば何てこと無いんだろうけど,デバイス的に,慣れるまで真剣に使ってもらえるようなソフトじゃないから,こういう細かいところが重要になると思う。