空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

帰宅

旅行から帰る。

ハッキリ言って語学の能力はここ2年で全くと言っていいほど進歩していないのであるが,2年前とは比べ物にならないくらい「使える」ようになった。もっと幼い頃に国際感覚を身に付けて5カ国語くらいマスターしとくんだった。

…でも,若い頃に物理や数学に魅せられて学んだ物事の観察の仕方とか捉え方,クルマやバイクいじり没頭して,機械を勉強する期間がなかったら,今の自分はいなかっただろうし,女の子にうつつを抜かす時間がなかったら,柔軟性を欠いた人間になっていただろう。けっきょく,全部こなす能力や時間は無かったんだろうと思うと,少し切ない。

今回,旅をして思ったのは,人間のもつ,物理的な限界。国籍,人種,言葉,文化,教育,信仰,自分をとりまく社会,その人の過ごしてきた時間,経験が,自ずとその人の居場所を決めてしまうということ。個人の才能とかとは無関係に,そういう限界を持っている。そして人間は,自分をとりまくものに巻かれることで,幸福を感じるようにプログラムされている。

だから,自分は元々いた場所に帰ってくる。