空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

LAX-NRT-BKK (2)

空港についたのは午後22時半。Public taxi の乗り場が分からずうろうろしていると,タクシーの客引きにつかまる。メーターの着いた奴に乗りたいんだけど…といいつつ,一応,目的地を言うと,ホテルまで 900THB(3000円)とのこと。「The company ensures the your security. It's safe.」みたいなことをいう。事前の調査によれば,たったの 16km だから,せいぜい 150〜200 THB が相場だと踏んでいたので,security 以前に,そのオファーがおかしい。

高いですねと率直に言うと「Freeway を使わなきゃ行けないし,40分くらいかかるよ」と言う。Freeway を使わなければならないのはその通りだが,16kmで40分はかかり過ぎでは?と尋ねると「今の時間は渋滞している」という。道路事情は着陸前に空から見たから,この時点で,まあ,明らかに相手が嘘をついているとわかった。

この手のタクシーは,恐らく着いた後で forty と fourteen を修正して誤摩化したり,もし二人以上いたら「あ,チナミに最初に言った金額は一人当たりの運賃だから」みたいな感じでかなりふっかけられたりする(7年前にそれをやられて150THB損した!)。

タイの物価(そこまでは調べていなかった)がここ数年で変化してないことを仮定して「300THB なら考えてもいい」と言うと,まあこれは,価格交渉としてはありえない提示なわけで,妥当でも相手はイエスと言ったら観光客相手にふっかけてますと認めることになるわけで,言えないわけだが,ニヤニヤして「それなら public taxi を使え」と言って,やっと乗り場を教えてくれた。何人にも筋を通して接することが大切である。

タクシー乗り場は,エスカレータを下って1階下のロータリーにあった。タクシーに乗るためだけに,案内料 50THB というのは,一体何の課金なのか不明であったが,無事 public taxi をつかまえることができた。その運転手がまた,道が分からず「sorry sir sorry sir」とひたすら申し訳無さそうに運転して,さんざん迷ったものの,ちょうど14分でホテルに到着する。メーターは161THB。さんざん迷って申し訳無さそうにしていたが,50 + 161 = 220THB を渡すと,「テンキューテンキュー」とニマニマ顔だ。あ,こいつ釣り払う気ないな…と思ったけど,長旅で疲れていたのと,あまりに申し訳無さそうなそぶりに負けてしまった。

金銭感覚は,間違っていないようだ。