空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

デスノートとラッキーマン

今の今まで知らなかったけれど,デスノートの原作者は,あの「とっても!ラッキーマン」でおなじみの「ガモウひろし」らしい。諸般の理由で,今は「大場つぐみ」という名を使っているとのこと。デスノートと言えば,連載初回をたまたまコンビニで拝読して,その圧倒的な緊張感,世界観が印象的だったのを覚えている。

が,しかし,なんでよりによって,あのラッキーマンなんだろ・・・。

人間の認識の根本にあるのは「同値」という概念である。「○○は××である」という関係の繋がり。それが体系となってその人の価値観を形作る。その価値観(時には偏見と呼ばれる)を通して人々は物事を特定の場所に分類し,固定する。生きて行く中でそれは,判断や予測の材料に使われ,幾たびかの成功と失敗のフィードバックを通して随時そのデータベースを更新しながら,成長していく。

なんだけど,私の中で「ラッキーマン」と「デスノート」を同一の「原作者」で結びつけてしまうと,私の中で「成り立つ」と思っていた他の事象に関する予測式のいくつかに矛盾が生じてしまうのではないか,そんな漠然とした不安と脅威を感じてしまう。

しかし,それはそれで面白い。

人間世界は,思っていたよりも遥かに複雑なものだということだから。