空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

Objective‐C―MacOS Xプログラミング入門

MacOSX で利用できる VNC client を探していたところ,Chicken of the VNC という有望なのを発見。描画速度も十分速い。ソースコードも筋が良さげ。というわけで久々に Objective-C を読んだ。
Objective-C は,Cの上位互換(C++ともチャンポン可能)で,Ruby のような動的なオブジェクト指向プログラミング言語。それでいて,仕様が小さく,C/C++Java を知っている人ならエッセンスは一日で学ぶことができる。痒いところに手が届く余地を残しながら,スクリプト言語のように気持よくすらすら書ける。日本語の文献としては Objective‐C―MacOS Xプログラミング入門 という名著がある。この本は構成も,文章も論理的で分かりやすいんだけど,決して内容が易しいわけではない。スレッド,分散オブジェクトなど,高度な内容も書かれている。それでも分かりやすいと思えるのは,本当に解説が丁寧で上手だからなのだと思う。「もし自分が本を書くんだったらこういう本を書きたいな」と思える技術書である。数年前に絶版の噂を聞いた。残念な話であるけども,古本の入手はまだ可能のようだ。この本はアメリカに持って来た数少ない書籍の一つ。

Objective‐C―MacOS Xプログラミング入門

Objective‐C―MacOS Xプログラミング入門


最近の Objective-C の関係のサイトでお勧めなのはここ(『ダイナミックObjective-C』)