空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

発音矯正 (3)

本日三回目の private lesson。前々回のアポは仕事の都合でキャンセル,前回のアポは先生の都合でキャンセル,というわけで三週間くらい空いてしまった。本日は L と N と /I/ と /3/(『ず』音)
L

finally, lately, recently, really, probably

などの「ゥリィ」(ゥは発音しないけど,気分的に)を意識することを勧められる。先生に発音を指摘されるときに「You have a problem in ...」という感じで言われる。あまり認めたくはないけど,この国ではまだまだ「まともに喋れない人」の部類なんだなぁとしみじみ思う。
N
これはちょっと意外だった。日本語の「ん」音は一つだと思っていたが,実は日本語の「ん」は母音に続くか,子音に続くあるいは末尾に来るかで微妙に違う発音をしているらしい。例えば「れんあい」と「にっぽん」に出てくる「ん」は違う(らしい)。一つ目の「ん」のほうが最後の「ん」よりも長く,逆にいうと末尾の「ん」は「ん?」という感じで,ちょっと短い。それに対し,英語の n の音は,単語のどこに出て来ても同じように,日本語でいうところの長い「ン」を発音する。なので,日本人が「Japan」と発音すると「ジャパン」となってしまうが,ネイティブのそれは「ジャパンン」になるみたいな雰囲気。concert,long を発音するときにも「ン」に気をつけよう。英語出ててくるどんな「ン」も,「nine」を発音した時の「ン」と同じ口の形(つまり,舌が上あごに接触する)になるようにする。日本語では,喉だけで,手を抜いた「ン」を使ってしまっている気がする。
/i/(tense)と /I/(lax)
日本語では「イ」の音だけど,英語には二種類ある。見分け方は,綴りにした時「ea」など二語以上のものは /i/ 。たとえば

eat, beat, keys, cheek, deed, feet, feel ...

など。tense なので,発音中,首の回りの筋肉が引きつる感じ。一方,単語中に「i」で表される「イ」の音は全て /I/ のほう。口は動かない

it, bit, kiss, chick, did, fit, fill, if ...

など。finish を「フィニッシュ」と,そのままいうと /i/ になっちゃうので,口の力を抜いてお腹を使って「ぅい」と言うと,それらしい音になる。if も「イフ!」じゃなくて「ぃイフ」「ぅイフ」「ぇイフ」みたいな感じ。実際にやってみると,確かに自分がこなれた発音をしているのが分かる。「It is ...」を「イティズ」とそのまま読まずに,「ェタェズ」を「いといず」と聞こえてもおかしくないように発音するような雰囲気で(分かるかな)。
/3/ (『ズ』音,当て字)
生まれてこの方「ズ」といったら,「ズ」を発音する前に一度,上の前歯と舌で口の中の空気の流れを一度止めてから,口腔内の空気圧をゆっくりと高めて,ある一定の圧に達したところで栓を外し,おもむろに「ズッ」と発音していた。でもそのやり方で「zero」を発音すると,こちらの人には「dzero」と聞こえてしまうらしい(通じるけど)。で,正しい /3/ の音はどういうものかというと,口の形は「ス」と全く一緒で,喉のヴァイブレーションを付加するだけでよい。日本語の「ズ」は溜めが効くので,そんなに体力はいらないのだが,英語の「ズ」はお腹の底から空気がだだ漏れな感じ。これはうえの lax な「イ」音も同様で,日本語よりも喋るのに余分な空気が必要。
あとは喋る時のイントネーションについてもいくつか指摘を受ける。覚えておくと得なのは,New York や Los Angles,Long Beach など二語からなる都市名の発音。これらは全て二つ目の単語にアクセントがある。「ュウヨーク」ではなく「ニュウーク」,「ロスアンジェルス」「ロングーチ」「サンタバァバラ」という感じ。地名をかっこ良く言えるようになって嬉しい。
今日はかなり誉められた。「かなりよくやってるわ」「時間をおいたほうが上達が早いかしらねー」としみじみいわれた。猿真似は昔から得意だ。残念なのは,発音の仕方の真似は出来ても,理屈で覚えているだけで,耳がそれを聞き分けていないということだろうか。