空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

はてなブックマークを眺めていると,脈絡なく「涼宮ハルヒ」というキーワードが関連づけられていることが度々あった。調べてみると,2006年度上半期の No.1 アニメとのことだったので,気になって原作を読んでみた。面白い。メチャクチャな設定で,細部に不満がありつつ,結末もグズグズなんだけど,うーん,認めたくはないけど,登場人物がなかなか萌え度が高くて。最後まで一気に読んでしまった。何となく,文章のテンポが良く,ブログで使えそうな文体だった。
「うまく言語化できない。情報の伝達に齟齬が発生するかも知れない。でも,聞いて」とか「禁則事項です」とか「情報統合思念体は失望している」とか,チャットで使ってしまいそうだ(我ながらおめでたい)。
この作品は小説よりも,アニメとの media mix が注目されているらしい。アニメの方は YouTube に Up されているものしか見てないけど,ストーリー的には,エヴァ以上に中高生の妄想する脳髄には(悪)影響を及ぼしそうだ。キャラも「萌え」的に洗練されてる気がするし。
エヴァが流行った頃は,テレビを録画した VHS が,クラスで回っていたけれど,今時の中高生は,やっぱり DVD なんだろうかね。
作品を読んでいて「LHR(ロングホームルーム)」という単語を思い出した。そういえば高校の時分,そんな時間があったな。
覚えているようで,実は殆ど忘れていて,それが現実だったかどうかなんて,大きな意味を持っていないのかも。それこそ三年前,全人類が,それまでの記憶を持ったまま,ある日突然,世界に生まれてきたと,この作品を読んだ後には認めてもいい気分になる‥‥なんてことは流石になかった。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)


ハルヒはCosta Mesaの三省堂には置いてなかったが,紀伊国屋ではちゃんと注目の作品として取り上げられていた。さすが。