空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

WBC

決勝戦は「職場で2ch」ではなく,しっかり夕方までに仕事を終え先輩の家で応援。始めは必要に駆られて始めた2ch観戦であったが,どうやら病み付きになってしまったらしく「テレビとの併用」で楽しむことにした。相手情報とか,得点圏打率とか,どこで調べるのか分からないが詳しい人が居て色々教えてくれるのも嬉しい。にわか野球ファンの私は2chで仕込んだ知識で「松中はチャンスで打てない」とか,個別の選手の評価などは分かっていたが,顔と名前を一致させるまでに時間がかかってしまった。でもそこまで覚えてみて分かった。スポーツってのは選手一人一人が判別できて,その素顔,内面が見えてくる(よーな気がすると)と楽しさが倍増するってことが。今はまだ2chねらーの発言を頼りにしているが「今日は調子が悪い」とか「球が走ってる」とか,そういうことを便りに今彼の胸中にたれ込めたる気持は幾ばくかなどと思いを馳せて感情移入できるようになると,スポーツの楽しみは一段と深みを増すらしい。打たれてもふてぶてしい顔でガンを飛ばす松坂も,そういう観点から見ると,なかなか味わい深いものがある。
さて試合の方はというと,松坂の投球は迫力があるけど制球が定まっていないように見えて(にわか野球ファンの視点)いつ一発を浴びるかとヒヤヒヤものだった。実際に被弾してしまうが,五回途中までキューバ打線を(力で)1点に抑えたのは結果をみてから振り返ると,素晴らしいことだったと思う。七回に6-5と追いつかれて雲行きが怪しくなりかけたが,最後まで闘志を失わずに九回に駄目押しの4点。最後まで圧巻の試合だった。
色々な紆余曲折と神風のような奇跡はあったが,WBCの初代チャンピオンとして歴史に名を残したこの勝利は,イチローの三十年発言じゃないけど,きっと半世紀は語り継がれるんじゃないだろうか。勝者の歴史というやつだ。韓国が喜び勇んでマウンドに国旗を立てた事件とかは,来月当たりにもうみんな忘れてるんだろうな。
WBCというのは結果次第では日本球界を死に追いやるくらいの諸刃の剣だったはず。背水の陣で挑んだ日本球界だったが,これが起死回生の一打となることを祈るのみである。…とりあえず満塁ホームランは打ったが,あとは点が入るかどうかってかんじなのかな。
今日,日本の友達から早くも「ペナントレースが楽しみだ!」(どういうロジックでこういう発言に繋がったのか計りかねるが)という発言を頂いたところをみると,少し効果はあるのかも知れない。問題はサッカーワールドカップだ。ワールドカップ中は興味が移ってしまっても仕方ないとしても,ワールドカップ後どうなっているのか,海の向こうからチラチラとチェックしていこうと思う。…む。そういう意味では僕もWBC効果で興味を持った一人ということらしい。