空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

ホリエモン逮捕

ぐだぐだと。
ホリエモン逮捕を受けて,心のどこかで虚脱感のようなものを覚えた。個人的に応援しているつもりは全くなかったが,やっぱりホリエモンに「夢」をどこか託していた部分があったのだなあと改めて感じる。
マスコミはここぞとばかりにライブドア叩きを始めたみたい。昨日,東京の地下鉄に乗ったときには「ヒルズ族は地獄へ堕ちろ」みたいな文句も。
担いだマスコミと自民党の泥の塗りあいや,国会でもホリエモンを担いだことに対して責任がどーのこーのとやり合う姿にもホトホト呆れた。せめて「みんなダマされた」ことをまず認めあって,自分自身や周囲の過ちを顧みる努力をしようよ。与党も野党も良識があるならお互い紳士協定を結んで,その件には触れないようにするとかしてほしい。
面倒くさいのでアサヒコムからの引用ばかりだけどいくつか紹介。23〜24日の記事より。

 前原代表が23日の衆院本会議での代表質問で、自民党が昨年の総選挙の際、証券取引法違反容疑で逮捕されたライブドア堀江貴文前社長を支援したことを指摘、「膨れあがった自民党の議席そのものが、粉飾だと言わざるをえない」と発言したことに、自民党側が24日の衆院議院運営委員会で問題にしていた。

センスなさ過ぎ。こんな脇の甘い発言を党首がしてしまうとはね…。これと比べると小泉首相みたいに攻められも「のらりくらりと結局何も言わない」ガードの堅さは素晴らしく思えてくる。

 自民党の武部勤幹事長は24日午前の記者会見で、ライブドア社長の堀江貴文容疑者を昨年の総選挙で「我が弟、息子だ」と持ち上げたことについて「私はどんな若者にも父親のような気持ちで接している」と釈明した。

この釈明も面白すぎる。たしか竹中総務相も「小泉,竹中,ホリエモンスクラムを組んで」みたいな発言で責められていたっけ。下らない揚げ足を取りには付き合ってられない(けどちょっと面白い)。
銀行の粉飾は適法でホリエモンの粉飾は違法?」というブログを読んだり「「伝統との衝突」 堀江社長逮捕、海外メディアも関心」(アサヒコム)辺りを読んで,この一件は「出る杭は打たれる」という日本社会の一つの姿を象徴している事件だと思った。問題は沢山あるけど,僕に今必要な教訓とはその程度だろうか…。
僕がこの事件をどう受け入れて,乗り越えていこうかと思った時,梅田望夫さんの「ネット社会、時計の針戻すな」(産経新聞1/25一面) というエントリが非常に参考になった。