空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

最終日「ジャングル体験ツアー」に参加。建造中のまま放置された旧日本軍の砲台,故・横井庄一伍長が28年間潜んでいたという洞穴や,皆川文蔵一等兵およびの伊藤正軍曹の住んでいた洞穴を見学。洞窟を実際に訪れていると「よくもまあこんな場所で28年間も生活できたものだ」と途方もない一生を送った*1日本人のことを思ってしまった。
現在はYokoi caveや周辺を流れるTalofofoの滝は観光地化されているのだが,終戦間近,この周辺では捕虜になることを恐れた日本兵たちが,自ら殺しあったり,自刃したのだそうだ。物語としては何度も,何気なく聞いていたけれど,実際に「その場」に立ってみると,当時の壮絶な状況が忍ばれる。戦後も高度成長期も終わって,物心つく頃には冷戦も終わった僕らの世代と,戦前,戦中を過ごした世代とのものの考え方の隔たりを改めて感じてしまった。あと,それだけじゃなくて日本人じたいの特異性というかユニークな一面も,僕はもっと知らなければならないだろうなと感じたのだった。
Guamの人口比率は原住民のチャモロ人が45%,フィリピン人が35%,在留米軍が10%,その他(日中韓など)が10%。17世紀にスペイン領となり,19世紀にはアメリカ領,20世紀には一瞬日本が占領した。写真は,Yokoi caveの近くにあった歴史館の壁画と蝋人形に描かれた日本人の姿。

*1:後二人はまだご健在とのこと