空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

選挙 (2)

この前に引き続き。

などを見ると,今回の選挙の結果が果たして「民意を問う」ことになっていたのか気になる。比例代表はさておき,そもそも小選挙区制って民意が反映されにくい選挙方式じゃなかったっけ?とか衆議院の暴走を防ぐための「再考の府」たる参議院がこの選挙の結果を受けて意見を変えてしまったら,日本の二院制は機能していないことになるなぁ(もはやそれは共通の認識,という意見もあるが)とか,中学時代に習った公民の教科書と現実の剥離について考えてしまった。
政権を安定させるための選挙方式を使って「民意」を問うたと言い,何となくそれを鵜呑みにしている自分。そして国政の暴走を食い止めるための「再考の府」の決定を覆すという発想。ふと立ち止まって考えてみると,基礎となる色々な理念が無きものになっている気がする。そんな素朴な疑問を持っているのだけど,誰か本当のことを教えて下さい。
選挙戦を戦う政治家や,その代表の役目は手持ちのカードを使って最大限の成果を上げることだから,何にせよ結果が出た時点でそれをとやかく言うつもりは無い。しかし少なくともマスコミは,あらかじめ今回の選挙結果について,選挙方式の特性によって獲得議席数は実際の民意に特殊なバイアスがかかったものであることをキッチリ説明する必要があったと思う。そういうもんでもないのかな…。