空想犬猫記

※当日記では、犬も猫も空想も扱っておりません。(旧・エト記)

3日目

曇りがち。午後から雨が降るらしいので早めに起きて7:00頃出発。公園の芝生の上ではなく細かい砂利の上にテントを設営したのは湿気が少なく正解だった。雨に備えて出発後すぐに合羽を装着するとドンピシャで雨が降り出す。東川千本林道を通過して馬路村に抜ける予定だったが,至る所で崖崩れが起こっている。最終的には道全体が崩落しており,それ以上進むことは出来なかった。
残念な気持ちのまま引き返すと,ぱらぱらと降っていた雨が,とつじょ豪雨に。豪雨の中林道を走るわけにも行かないので,単調な国道を走って,とりあえず距離を稼ぐことにする。8月下旬とはいえ,山間部の気温は20℃前半。合羽の効果も虚しく,じょじょに浸水を始めると,今度は寒気が襲う。「温かい温泉宿,温かい温泉,宿温かい温泉宿…」と頭の中でブツブツ言いながら体をぷるぷる震わせて別府峡から国道195号を飛ばして高知の桂浜までエスケープする。
昼食は沿岸の食堂にてカツオのたたきと,タチウオの炊き込みご飯を頂く。びしょ濡れになった自分の姿を見て,お店のおばさんがエアコンを弱くしてくれる。温かい心遣い。引退した元教師風のじーさんと,土木作業員風のおじさんから,《四国の道情報》を入手。
この先何をしようかと地図を眺めていると地元のおじさんから四万十川の話を聞く。四万十川は地図上でみると,窪川町のあたりから土佐湾に流れ出そうなものだが,そこから再び四国の内陸部に再び入り込んでいくとのこと。いわれてみるとなるほど,確かに面白い。次なる目標は四万十川源流〜河口ツーリングに決定。
桂浜から国道56号で須崎市へ。途中,高校野球で有名な明徳義塾を見学する。娯楽のいっさい無さそうな僻地にある全寮制の中高一貫校,というイメージの通りだった。県道からの連絡道も一本しか無く,何となく閉塞感のある学園であった。
道の駅「かわうその里すさき」から国道195号で檮原方面へ向かう。意外とペースよく走ったため,15時頃には四万十川源流に到着。宿泊予定の中流域ののキャンプ場にも早めに着きそうだったので,チョイと寄り道をして名もなきピストン林道,鈴ヶ森林道を走る。
林道を抜けると夕闇が迫る時刻になっていたので,そのまま檮原町の雲の上温泉周辺のライダーズインに泊まることに。もはやサバイバルのサの字もなし。ちょうど良い機会だったので雨にぬれた道具類をすべて乾かす。